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ティラノサウルスなどの恐竜が陸上で繁栄していた中生代白亜紀後期、海の中では首長竜(プレシオサウルスなど)やモササウルス、ウミガメなどの大型海生爬虫類が繁栄していました。なかでも海の王者として君臨していたのがモササウルスです。
そんなモササウルスの化石が和歌山県有田川町の鳥屋城山(とやじょうさん)から発見されました。  
モササウルスの化石は、約7200 万年前の海底で形成された地層の中に含まれていました。最初に発見された化石はごく一部だったのですが、その後の発掘調査によりたくさんの化石が発見されました。

2023年12月、イギリスの学術雑誌 Journal of Systematic Palaeontology にA new derived mosasaurine (Squamata: Mosasaurinae) from southwestern Japanese reveals unexpected postcranial diversiy among hydropedal mosasaurus. という論文によって新属新種記載されました。 学名は Megapterygius wakayamaensis 、通称はワカヤマソウリュウ(和歌山滄竜)です。
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ワカヤマソウリュウの復元図と化石産出部位 イラスト製作 ©Takumi


※最新の分類では鳥類が恐竜類に含まれることがほぼ定説となっていますが、このサイトでいう「恐竜」とは従来のイメージのものを指すと考えてください。ちなみに勘違いされやすいのですが、モササウルスや首長竜は恐竜ではありません。

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モササウルス類は海生爬虫類の一種で、滄竜と呼ばれることもあります。
約9800万年前に出現し、白亜紀後期の海で繁栄しました。


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鳥屋城山で大きな動物の骨の化石が発見されたのは2006年2月のことでした。


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発掘調査は2010年の12月から始まりました。下準備が終わって本格的な発掘調査に入れたのは12月下旬になってからのことでした。

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化石の表面に付いている余分な石を取り除いて、その化石の全体像を明らかにする作業のことを「化石のクリーニング」と呼びます。