和歌山県のハゼを紹介します。
和歌山県はご存知のとおり、美しい海に囲まれています。瀬戸内海と紀伊水道、白浜、潮岬(しおのみさき)、熊野灘など「海」と一言に言っても多様な環境をもっています。また、山も多く川がいくつも流れています。代表的な川は、紀の川と熊野川でしょうか。他にも有田川や日高川、古座川(こざがわ)、日置川(ひきがわ)、富田川(とんだがわ)などの川があります。その河口には汽水域である干潟やアシ原が広がり変化に富んでいます。また古くから農作業用にため池が多く作られていること、地下水が豊富にあることも和歌山県の水環境の魅力のひとつです。
和歌山の淡水にすむハゼ
和歌山県には川が多く、上流から下流にかけて色々なハゼが生息しています。大きな川にはダムがあり、そこにすむハゼや平地のため池にすむハゼもいます。
(写真:湿地 古座川町)
(写真:大池 紀の川市)
和歌山の汽水にすむハゼ
海に川が注ぎ込むような場所には必ず海水と淡水が混ざる汽水域が出来ます。河口域や干潟、大きな川が注ぐ浅い湾などが汽水域にあたり、和歌山県でも見られます。
和歌山市の片男波海岸周辺や田辺市・内之浦、日高川河口や太田川河口などたくさんあります。この様な汽水域には様々な生きものがやって来ます。ハゼも多くの種類が生息しているので観察には最適です。
ここで紹介するハゼには海や川にすむハゼと重複する種類もいます。
(写真:阿尾の湿地 日高町)
(写真:古座川河口 串本町)
和歌山の海にすむハゼ
和歌山の海は、南からやって来る暖かい黒潮(日本海流)や瀬戸内海や熊野灘の冷水塊が影響し複雑な環境をつくっています。
(写真:はぶかたの浜 由良町)
(写真:住吉崎 和歌山市)
ヨミノハゼハゼ科ヨミノハゼ属 |