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モササウルスの泳ぐ海

白亜紀後期(約1億年~6600万年前)になっても恐竜は引き続き陸上で君臨していましたが、植物相に大きな変化がありました。それまでシダ植物と裸子植物(ソテツ類やイチョウ類など)で占められていた森林に、被子植物(現在よく見られるような花を咲かせる植物)が割って入り繁栄し始めたのです。海でも魚竜類の絶滅などいくつかの変化がありましたが、なかでも最も大きな変化はモササウルス類の出現でしょう。

モササウルス類は海生爬虫類の一種で、約9800万年前に出現して以降、その強力な顎と鋭い歯を武器にまたたく間に海の王者の地位を手に入れました。その化石は世界中から発見されておりその繁栄ぶりがうかがえます。

モササウルスの化石は和歌山でも発見されています。有田川町から発見されたその化石は全体の50%以上の骨格が保存されており、日本初の全身骨格復元が可能な標本として研究者の注目を集めています。

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有田川町には白亜紀後期の海底で形成された地層(外和泉層群)が広く分布しており、この地域で化石がたくさん見つかることは古くから知られていました。特に鳥屋城山の名で呼ばれる標高300mほどの山は、日本有数のアンモナイト化石の産地として全国的にも有名で、大正時代にはすでに研究が始められていたほどです。他には二枚貝、巻貝、ウニ、ヒトデ、ウニユリ、カニ、サメ(歯)などの化石が発見されていますが、これらの生きものに加えてモササウルスが泳ぐ景観はさぞかし圧巻だったことでしょう。

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約7500万年前の和歌山の海